50周年を迎えて更なる「ユーミン第6次ブーム」と言われ、活躍の勢いが止まらないユーミン!
そこで今回は『松任谷由実は歌下手で声出てない?実は歌唱力はあるけどあがり症!』と題して見ていきましょう。
確かに、以前から「レコードとステージが見事に違うアーティスト」と言われていましたが。
松任谷由実は歌下手で声出てないって本当?
松任谷由実は歌が下手か?と言われれば「決してヘタでなはい!」です。
「私はヘタウマなの!」と方々で言っていました。
ユーミンの「声出てない」問題は複雑
松任谷由実のことを「ユーミン」「ユミちゃん」などと呼ぶファンは、「声出てないユーミンが(も)好き」なのです!
ユーミンは元々声なんて出てないんです
ユーミン声出てないって言ってる人結構いるけど、私が子供の時にはすでにこんな感じだったから声出てるユーミンを知らない。。。
— みどり (@icetea250) October 6, 2022
ファンの間ではよくSNSで「声出てない」の投稿に対して
「元々、そんなに声なんで出てませんけど!」と返しています、笑
松任谷由実をたまたまTVや紅白(最近露出が多め)で知るようになった非ファンは「最近、声出てない」とか言いがちですが、この方のおっしゃるようにユーミンは「元々声なんか(さほど)出てません」
いわゆるボーカリストの声量で聴かせる系アーティストではないのです。
ファーストアルバムの『ひこうき雲」のレコーディングに1年かかって、ほとんどが歌入れだった話は有名ですね。
その間、ユーミンはボイトレに通わされ、ビブラートがうまくかからないため「ノンビブラート唱法」が誕生しました。
当時は西田佐知子さんくらいでしたが、この歌唱法が功を奏して特徴のある声と化学変化を起こしてユーミンは長年愛されるアーティストになったのです。
松任谷由実は実は歌唱力はあるけどあがり症!
1981年から1982年にかけて行われた『昨晩お会いしましょう』のツアーでピアノの弾き語りの間のMCコーナーでめずらしく自身の歌唱力について言及しています。
『昨晩お会いしましょう』のMCが
ユーミンは自ら、歌のことや歌唱力の事を言うことは少ないですが・・・
「昔のことを思い出すとスゴくて・・・」と前置きしながら
「デビューの頃なんんか、自分で書いた曲なのに自分で高い声とか出なんくて、ニワトリしめ殺したように歌って情けなくなったりしました、笑」
「あの人は歌唱力以上の曲を書く!」とか「フォーク界の浅田美代子だ!」とかいろんな説が乱れ飛んでて・・・
「ほんと、あがり症なもんで、、、笑。決して歌唱力がない訳じゃないんです!汗」
と言いつつも、
「まあ、あ派手なステージにするのも、突き詰めると紛れるんじゃないか、というところにも根ざしているかもしれません」
「最近は、半分意地でお金をかけてるみたいな。引き下がれなくなって、困ったものだ・・・笑」
この内容は『1982 yuming visual vol.2 【昨晩お会いしましょう】』にも収録されています
とても1982年とは思えない仕上がりと、電飾をふんだんに使った圧倒的ギリギリ感電ショー!です。
ユーミンのあがり症伝説はデビューコンサートから始まった
あまり語られていませんが、ユーミンがデビューして最初のステージは突然出演が決まった渋谷の『パルコ劇場』(柿落とし)。
6曲ほど披露する予定が、オープニングから生まれたての子鹿のようにヨレヨレになりながら歌ってからエンディングまで泣きっぱなし!
全然コンサートにならなかったとか・・・
緊張や、初めての感覚や、デビューのうれしさ・・・などさまざまな感情が入り混じったからでしょうか?
わけわからないうちに終わってた・・・と。
こんな自意識の強いやつは見たことがない!
本来は作曲家志望で歌う気はさらさらなかったユーミン。
それが、歌うことを周りの関係者にすすめられてイヤイヤシンガーソングライターになってしまった経緯があります。
そんな歌うことをすすめてくれた関係者が、コンサートが終わった時に「こんなに自意識の強いやつは見たことない。きっと大物になる!」と言われたそうです。
とにかくこの頃のユーミンは歌うことには変なコンプレックスがありました。
由実ちゃん、ピアノの発表会でもあがり症炸裂?
さらに遡ること、小さい頃のピアノの発表会でも・・・
一緒にピアノを習っていたお姉さんの「ゆうこ」さんと連弾をしました。
やはりこの時も途中で間違えて手が止まってしまったとのこと。
姉妹での連弾だったので、後で散々「ゆうこ」さんに怒られたそうです。
ユーミンが弾くモーツアルトの『トルコ行進曲』聞いてみたいですね〜🎵
しかし、このあがり症もある時を境に一変する出来事が!
マジカルパンプキンツアーで突然の戸板返しが!?
79年代のツアーで長野に行った時に「初めてあがらない自分を自覚した」ユーミン!
客と一緒にひとつの母船に乗ってる感覚・・・このインパクトを経験してからはプロになろう!と改めて決意したそうです。
戸板返しのように何かが乗り移ったかのようにこの「あがり症」が突然なくなってしまた・・・とのこと。
でも本当は、プレッシャーを何度も何度も経験していくうちに、火山が爆発するかのように、本人が変化していくものなのでしょう!
松任谷由実の歌が魅力的な理由
ユーミンは「歌が下手」とか「声が出てない」とか言われる一方で、
プロや玄人受けがよく、紅白で「春よ、来い」を歌った時にはあの小林克也氏が大絶賛していました。
紅白の「春よ、来い」を小林克也が絶賛!
[char no=”2″ char=”小林克也氏”]「私は歌が上手いのよ〜聴いて〜!って感じのシンガーが多い中、これだけのキャリアのあるユーミンが、本当に直向きに歌に向き合って歌ってる姿に心を打たれた![/char]
歌は何かを伝えるものなんですね、いや伝わるものか・・・
魅力に満ち溢れたユーミンだけの歌唱法
ユーミンの歌唱法は、あの天才的のに歌が上手いと言われている玉置浩二さんと同じ「シング・ライク・トーキング」手法と言われています。
シング(歌う)ライク(ように)トーキング(話す)=詞を語りかけるように歌う
時にシャンソンのように、時にブルージーに語りかける様に歌うスタイルは、ユーミンだけのボーカルスタイルです。
抑揚をつけて、声のボリュームを調整の仕方もさすがメッセージを伝えるプロ!と感じる点です。
「雨の歌なら雨が降ってるように、その情景が伝わる様に歌うわ」(by yuming語録)
また、自身の「弾き語り」や大貫妙子さんへのトリビュートアルバムでの「色彩都市」、スピッツへのトリビュートで歌った「楓」など絶品!
以前、今井美樹さんとの対談で歌い出しの音より、「フレーズの終わり方が上手い」と自己評価し、今井美紀さんのことは「歌い出しが上手い」と評価。
歌がうますぎる「80年代に活躍した女性ソロシンガー」でユーミンがなんと第1位に!
2024年7月11日に『ねとらば』で公開された記事で、【30代以下に聞いた】歌がうますぎる「80年代に活躍した女性ソロアーティスト」ランキングTOP27!でなんと第1位は松任谷由実でした!(2024年最新調査結果)
ポイントは「歌がうますぎる」とされている部分です!
これは今の時代の若い世代から「歌がうまい」と認められたことにほかなりません。
第2位は「美空ひばり」さんですからね・・・
これは何よりすごいことだと思います!
ユーミンの歌のうまさと時代がまさにマッチしてきた2024年!
ねとらば:【30代以下に聞いた】歌がうますぎる「80年代に活躍した女性ソロアーティスト」ランキング
まとめ
『松任谷由実は歌下手で声出てない?実は歌唱力はあるけどあがり症!』と題して見てきました。
決して、「歌が上手い」シンガーにカテゴライズはされませんが、そのボーカルの魅力は多くの人を惹きつけてやみません!
松任谷由実(ユーミン)って詞・曲・歌・パフォーマンス・声のトータル芸術ではないでしょうか?
好きな人にとっては特にね!
2024年7月現在はニューアルバム制作中!
どんなアルバムができるか今からワクワク・・・・
精力的な活動に圧倒されますね!
超絶楽しみにしてます〜